経営/財務会計

売上は、小学校の算数にヒントがあった話

(No.1_経営1)

いまさら、気づきました!
実は私たちは、小学校の算数でビジネスの基本を学んでいたことに。

というのも、次の問題を思い出したからです。

太郎くんはお母さんにお願いされて、果物を買いに行きました。
お母さんのメモには
1個100円のリンゴ4個と1個60円のみかん8個、1本30円のバナナを6本、

合わせていくら?

皆さん、こんな文章題を遥か昔に解きましたよね?!

〈答え〉
100×4=400
60×8=480
30×6=180
計400+480+180=1,060円

この中には、ビジネスの原理原則が含まれていました。

一つは売上の概念
「単価×数量=売上」は、皆さんが当たり前に意識していることですが、大切なのは、

【合わせていくら?】

ということです。

一つの商品・サービスのみを一つの方法で売っている会社はほぼないと思います。
あなたのビジネスも複数の商品・サービスを、それぞれ色々な手法で売っているのではありませんか?

話は急に変わりますが、事業の成長や永続には《利益を上げる》ことが必須条件ですよね。
どんなにいい会社であっても利益やキャッシュフローが出なければ続けることはできません。
客観的に見て「いい会社」であっても、業績も含めて「良い会社」にならないと、幸せには慣れません。

それでは、
◯あなたや社員やその家族がずっと笑顔でいられるためには、いくら利益をあげる必要があるのでしょうか?
◯その利益を出すためには、いくら売上を立てればよいのでしょうか?
◯その売上は、どうやったら作ることができるでしょうか?

ここでは、「笑顔でいられる」ことを最終目標とすることを例としましたが、
この最終目標からプロセスを一つ一つ遡っていき、今やるべきタスク(仕事)に落としこむ考え方を

『バックキャスティング』

と言います。

「バッティング」ではありません。笑

これまでに私が関わってきたベテラン社長に、
「社長、今期の売上はいくらになりそうですか?」と聞くと、
「そんなの、決算が閉まってみないと分からないよ!」といった答えが帰ってくることが少なくありません。

しかし、バックキャスティングの概念を持っていれば、目指すべき売上があるので、この様な答えは帰ってきません。

皆さんは、
今期の売上がいくらになるか「運任せの経営」と
予定した売上に向かって「一直線に向かう経営」
どちらが安心できますか?

必要利益や目標売上の作り方、目標売上を達成させる方法(セールスファネル)については、
また別の機会にお伝えしますので、楽しみにしておいてください。

さて、脱線が長くなりましたが、この目標とする売上を達成するために大切なこと、

「合わせていくら?」

を忘れないでくださいね。

(例)

商品単価個数金額
リンゴ1004400
みかん608480
バナナ306180
合計181,060

甲という商品・サービスをAの方法でいくら、Bの方法でいくら、
乙という商品・サービスをAの方法でいくら、Cの方法でいくら、
丙という商品・サービスをXのエリアでいくら、Yのエリアでいくら、

合わせていくら?

を戦略的に考えることを社内に浸透して行きましょう。

今回は小学校の算数の文章題をヒントに売上の合計値を考えることをお伝えしました。

最後までお読みくださり、有難うございます!(^^)